プロに写真撮影を依頼する理由(1)ライティング組み立て

一般個人の方がプロに写真依頼する理由ってなんでしょうか?

自分がプロカメラマンとして看板を上げるまで、自分がプロに撮ってもらった経験をひもといてみると・・・自分や友人、親戚の結婚式くらいしか思い出せないです。七五三や運動会は親父が撮ってくれてましたし・・・

時代はデジタルになり、スマートフォンのカメラですらものすごい性能になりました。もう機械任せで誰でもいい写真が撮れる時代です。新型iphoneにはレンズが2つついているモデルがあって、小さなカメラが苦手とするボケ感の表現までできるらしいです(^-^;被写体にだけピントが合っていて背景がきれいにボケるため被写体が際立つ、あれです。

さらにスマホアプリには様々なエフェクトや加工機能があって、誰でも簡単に素敵な作品ができる。instagramなどではそういった写真が一般評価されてものすごいアクセスになっているらしいですね。

もうプロカメラマンっていらないんじゃないの?(^-^;

そう思っちゃうくらいです。

昔、親父のフィルムカメラを借りて鳥を撮っていた頃、ミノルタから世界初オートフォーカス搭載カメラが出たときは衝撃でした。その時も「プロカメラマンいらなくなっちゃうんじゃ?」と子供ながらに思ったものです。

プロとは、一般の方が撮れない写真を提供できてこそプロ、ではないかと思いますし、どこかで差をつけなければならないと思います。

写真にも様々なジャンルがあり、カメラマンには得手不得手が当然あります。

私がセールスポイントとしている部分は、「ライティング」です。

これは、自然の中での太陽の光はもちろん、夜景の光、そして自分自身で組み立てるフラッシュや反射板などによるライティングも含みます。

一般の方でも、偶然が重なったりして素晴らしいライティングの写真が撮れることはありますが、非常にまれだと思います。なぜなら、最近のカメラ(スマホのものも含む)は、自動設定ですと、すべてがなるべく均一に写るようにコンピュータ制御されるからです。極端に明るいと暗いが混在したり、薄暗い場所での写真のクオリティはまだまだだと思います。

お客様の希望やイメージを聞いて、それを表現するためのライティングを組み立てることもあれば、こちらからいくつかのパターンで撮影してお気に入りを選んでもらうこともあります。

基本は、見たままの印象を残すこと。人間の目はとても優秀で、人間の目が見たままをいつでもどんなときでもどんな環境でも残せるカメラはまだ存在しません。そこを補完しなるべく近づけるのがライティングだと考えております。

photoshopなどの加工ソフトである程度可能ではありますが、私はできる限り現場の撮影で見たままの印象にするようにしています。

紅葉
カメラ任せで撮った紅葉

上の写真はカメラ任せで撮った写真。下の写真はアングルとフラッシュを工夫して撮った写真。当日は天気が割とよく、私の見た印象は下の写真でしたが、カメラのオートプログラムは上の写真のように写してしまう、光の加減が難しい場所でした。

フラッシュを使いちょっと手間暇加えて撮った紅葉
フラッシュを使いちょっと手間暇加えて撮った紅葉

如何でしょう、こういった工夫をしながら、貴方だけのベストな1枚残してみませんか?

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