プロに写真撮影を依頼する理由(2)ライティング組み立て

今回のネタもライティングですが、プライベートな撮影でどんな風にライティングを組み立てたか、実例をご説明したいと思います。こんな風に丹精込めて光と会話すると、貴方の素敵な写真が撮れるかも!是非ご依頼ください(^^)/

行きつけの飲み屋さんで写真コンテストをやられてまして、テーマが「赤」とのこと。

私が思いついたのは「昔ながらの丸ポスト」。

友人にリサーチしたところ、高山市朝日町の奥に一か所今も使われていると聞き、出かけてきました。人工的なライティングを施すには周りは暗いほうがいいので、夕方出発。明るいうちに下見を済ませ、所有者の方に許可を頂きまして撮影開始です。

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まずは明るいうちにテスト撮影。ポストの奥、飾り屋根の下に小さな「切手」の看板を発見!

 

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暗くなったところでまずはカメラ側からポストを照らす。フラッシュにグリッドという、光を収束させるアタッチメントをつけて光が広がらないようにして、ポストの頭部分だけ照らす。・・・なんだか平凡です・・・
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試しに、グリッドを外して光をポスト全体にあててみると…やっぱり平凡。おまけに、背景の木にまで光が漏れてしまっています。照らしたいのはポストだけなのに・・・
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光を集めるグリッドをやっぱり付け直して、今度はフラッシュの位置を変えます。さっきは順光(カメラ側から被写体を照らす)でしたが、今回は半逆光(カメラの右前、被写体の向こう側に)の位置にフラッシュを設置。いい感じになりました。
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仕上げです。明るいうちに下見した時、古い切手の看板があったので、もう1台のフラッシュを用意してスポットライトを当ててみました。丸ポストと、昔懐かしい切手の看板のみが暗闇に浮かび上がるイメージができあがりました。

最初の1枚からラストのお気に入りが撮れるまで、ちょうど1時間ほどでした。2014年の1月31日、山奥は冷え込みます(^-^;早く帰りたいというのもありましたが、大体30分~1時間で現場終了することが多いです。
事前にイメージを作っていけないぶっつけ本番の現場で、時間をかけずにイメージを固めて形にするのは難しいですが、お客様は待ってくれませんのでできる限り迅速に、少ない装備で最大の結果が出せるように心がけております。

ちょっと変わった作風の記念写真・商業写真、如何ですか?

使用機材

  • 三脚+カメラ
  • ライトスタンド+フラッシュ+グリッド(光を収束させる筒)×2

ちなみに、飲み屋さんでのコンテストでは3位を頂きました!ありがとうございます(^^♪

 

 

 

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