【色の演出その2】顔と手元だけを本来の色にする

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ライティングポートレート第4弾は、先日に引き続き高山市のバンド LITTLE VOICE(リトルボイス)。今日はベースのTakeshi君がモデルです。

基本は前回のドラムの加藤君と同じ設定ですがひとつ問題が。
背景をレッド、ブルーのライトで怪しく華やかにして、顔の肌色だけは本来の健康的な色にしたのですが、ドラムと違いベースやギターは手元が顔から離れます。顔だけでなく演奏している手元も明るく本来の色で照らしたいのですが、顔を照らしているフラッシュは、光が背景や他の場所に漏れていかないようグリッドというアタッチメントで絞込み、顔だけに光が当たるようにしなければなりません。(そうしないと、背景を照らしている赤や青のライトが台無しになります)1つのフラッシュで、顔も手元も両方照らそうとすると、広がりすぎた光が背景にまで散ってしまい、赤や青のバックライトを邪魔します。ちょうどいい感じになりません(^-^;

そこでこの日は、加藤君の時よりもさらにひとつフラッシュを追加。下の解説写真(クリックで拡大)のグループAのフラッシュ2台が、上:顔 下:ベースと手元 を照らしています。欲を言えばもう1灯追加してベースのネックまで照らしたいくらいでした。

色の設定は前回と同じで、

  1. 室内環境光と補助のライト(グループC)が青くなるよう、カメラのホワイトバランスを「電球」に設定
  2. 背景アクセントとしてレッドジェルを付けたグループBを配置
  3. 顔とベースを演奏する手元を本来の色で表現するため、グループAにはCTOジェル(オレンジフィルター)を装着

以上で撮影しました。練習演奏を聴きながら様々なアングル、レンズを使いノリノリで撮っていると、別の問題が。ノリノリになってくると枚数がたくさん撮れるデジタルカメラはついつい連続でシャッターを切りたくなりまして(^-^;フラッシュの再充電が追い付かないことがしばしば。

そこで必要になるのがフラッシュに取り付ける「外部電源」。商品撮影等、落ち着いて撮る現場ではほとんど使いませんが、人物ポートレートの場合は(特に、何かをしている所を撮る場合、いまだ!というタイミングで、連続で多くシャッターを切りたくなるので)必須になります。というわけでこの日はほぼフル装備で撮りました。

趣味や仕事など、何かに真剣に取り組んでいる時の人物の表情や所作というのはとても素敵です。皆様もそういった瞬間を残しませんか?是非お気軽にご依頼ください。

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